伊賀市内にあるギャラリーやまほんにて、浅井庸佑さんの陶磁器展が開催されます。

本展では滋賀県大津市仰木にて作陶する浅井庸佑さんの展覧会を開催します。古陶磁を愛する父のもとで育った浅井さんは、幼い頃より陶磁器の持つ温もりや美しさに触れ、その世界に魅了されました。大学卒業後、愛知県の陶芸家・柴垣六蔵氏に師事し、本格的に陶芸を学ばれました。柴垣氏から受けた「土を作ることしか教えられない」という一言を胸に、山野を歩いて陶土を採取し、それを砕き、水簸(すいひ)し、異なる土を組み合わせ、焼成するという試行錯誤の日々を送られました。その後も現在に至るまで、浅井さんは土作りを自らの手で行い、仕事の半分以上をこの工程に捧げています。原料である土や石と向き合い、長い時間をかけて生み出される器は、自然そのものの力を宿し、その深い趣は静かに心を揺さぶります。また、幾度となく繰り返される試行錯誤によって実現される「色」へのこだわりは、作品に深みと普遍的な美を与えています。本展では、食器や花器など約200点の作品が一堂に並びます。浅井さんが生み出す、時の重なりと自然の気配を感じさせる作品の数々を、どうぞ心ゆくまでご高覧ください。
浅井庸佑 陶磁器展
会期|2月1日(土) ▷ 2月24日(月)
開廊時間|11:00~17:30
定休日|火曜・水曜
場所|gallery yamahon