一足踏み入れれば誰もが衝撃を受ける、津市の古道具屋「MOKUZAN」さんに行ってきました。
安濃町の住宅街に佇むこのお店は、一見戸建ての木造住宅に見えますが、
近くで見ると家屋からはみ出さんばかりの骨董品、材料たちで溢れています。
駐車場の奥に通路があり、木材に囲まれながら進んでいくとお店のドアが見えてきます。
ちなみにこの木材は全て店主の森谷さんが仕入れており、イスやテーブル、テレビカウンターなど、
オーダーメイドでの家具制作のために保管しているそうです。
ここに辿り着くまでに既に多くの商品がお出迎えしてくれますが、本番はここからです。
ドアを開けると、まるで異国のお土産屋に迷い込んでしまったかのような空間が広がっています。
上にも下にも左右にも、これでもか!というほどに所狭しと並べられた商品はほとんど全てが
売り物だそうで、ひとつひとつが見入ってしまうほどおしゃれで可愛いものばかりです。
商品の数が多すぎて、見落としているものはないか、ついじっくり見てしまいます。
品物も展示も、店主のセンスが光りますね。
しかしこんなにも多くの商品を一体どうやって集めたのか・・・
横這いになりながら通路を進んでいくと、まだ奥にも部屋があるようです。
こちらは壁掛時計がずらりと並んでいます。
時計はほぼ全て現役で、あらゆる方向から鳴る秒針の音が、この部屋だけを世界から切り離して
いるかのように支配しています。
長針が12時を指すと各時計が時報を告げるのですが、それぞれ少しずつ時刻がずれているのか、
時間差でいろんな場所から音が聞こえてくる様子も見どころ(聴きどころ?)です。
ジャックポットにはラジオがついており、コチコチ音と共に賑やかな雰囲気が流れます。
昔ながらの扇風機や、味のあるビビットなカラーのタイプライターなど、他の雑貨屋さんでは
まず見られないような品揃えに胸が踊ります。
(実用的なものを購入される際は、購入前に動作確認をお願いすると安心です。)
以前パタパタ式のデジタル時計や革の鞄を購入したことがあったのですが、
今回はステンドガラス調のコカコーラのグラスと、ぺんぎんのオブジェを購入しました。
全部で1500円と、リーズナブルなところも嬉しいです。
店主の森谷さんは元々木材調達・加工を生業として行っており、先に挙げた通り、個人の方や
カフェなどに対してオーダーメイドで家具を制作している凄腕の作家さんです。
私がよく行くカフェで、木三(木が三つでモクザン)の印が押されたテーブルを見つけたときには
驚きました。
とても優しい方で、楽しくお店を見て回ることができました。
お店は不定休なため、ご来店の際はお電話で営業状況をご確認ください。