今年はなかなか寒くならない毎日でしたが、やっと少し冬らしくなった12月の初めに、以前より気になっていた津市美里にある、チクネさんへ出かけました。
こちらのお店は限られた曜日しか開店していないパン屋さんで、ちょうど都合のついた先日、「今日だ!」と思い車を走らせました。
この辺りはどの季節にいっても気持ちの良い自然を感じることができます。訪れた日は、紅葉の盛りがすぎて、少し落ち着いた冬の気配が漂う景色が広がっていました。
田んぼや民家の間を抜けて、たどり着いたそこは、ちょっと気をつけていないと見落としてしまいそうな所に、絵本に出てきそうな看板とアプローチ。
煙突からは煙が出ていました。
少しドキドキしながらかわいい扉を開けると、そこは暖かくて、パンのいいにおいにふんわり包まれる空間がありました。
とてもコンパクトなスペースに、しっかりとした美味しそうなパンが並んでいます。
ほんの一組が入れる空間なので、店主の方と対面でゆっくりお話できます。
この日、ショーケースに並んでいたパン。どれも素材へのこだわりが感じられるような、見ているだけでわくわくするパンでした。
注文も多く入っているそうで、奥にはたくさんの注文のパンがあるようでした。
自家製酵母で作られたパンの中から、私が選んだのは
- チクネパン(くるみとイチヂク)
- 塩パン
- イモムシ
チクネパンはたっぷりのくるみとイチヂクの食感が楽しい、噛めば噛むほど美味しく、食べごたえもあり。
塩パンは外はさっくり、中はふんわり。塩の美味しさとバターの風味が口いっぱいに広がる、今まで食べたことのない、初体験のパンでした。(あまりに良い香りで帰りの道中で食べてしまいました)
イモムシは、バゲットのことで、よくあるように横にスライスするのではなく、縦にスライスして、バターをたっぷり塗って食べられるように少し細めに作られているとのこと。
イモムシっていう名前がなんともかわいいです。
持ち帰りはなるべく資源削減の為にも、袋や入れ物を持参することをおすすめされています。
私は気の利いた入れ物がなかったので、自宅にあったジッパー式の透明袋を持参し、入れていただきました。
この辺りには作り手さんが多いとのこと。
私が伺った時にも、「今日ある?」とお知り合いの方がみえて、店先で店主の方と楽しそうにおしゃべりしていました。そのうちのお一人は近くで家具を作っている方だそうです。
津市も少しだけ山の方へ走ると、また知らない所があって楽しくなりました。
近くには長谷山があります。
私の周囲の方にも長谷山を知る人は多く、90才を越えるご高齢の方でも「小学校の遠足で登った!」と言われるほど、地元の方には昔から身近な山です。
季節の良いときには、また長谷山へのハイキングを楽しんだり、美里周辺のお店を巡ってみるのも楽しそうです。