吉田 佳代子 作品展
間 − あわい −
吉田佳代子は「平面」には立体とは異なる無限の世界感があると言います。
湧き出る作品のイメージがたとえ小さな紙に収められても、観る側の想像力で自由に広がり変化していきます。
そして油絵を学んだ彼女が「版画」を選んだ理由は、「版を作る」作業によって創作意欲の生々しさを静める時間的な「間」を作り、自ら作品を客観視できるからです。
この表現方法によって平面に存在する「静かな空間」の中に様々な要素が響きあう奥深い作品が生み出されています。
この機会にぜひご覧ください。
12:00〜18:00 水・木定休
Artist Note
画面の中でさまざまな要素が、リアリティーのある関係で満ちあふれ、相対と絶対を同時に体感できる作品に憧れます。
平面の可能性を追求しながらの制作で、ひとつの表現手段としての版画は、版という制約の中で、平面という事を強く意識させてくれます。
築60数年の町家という展示空間と、作品の空間とが響き合い、新たに豊かな間がうまれて心地の良い場になりますよう願っています。
吉田 佳代子